可憐あわれ)” の例文
わたろうとしても渉り得ない二人の児童こどもが羨ましがってび叫ぶを可憐あわれに思い、そなたたちには来ることのできぬ清浄の地であるが、さほどに来たくば渡らしてやるほどに待っていよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
胸のせまるまで、いとしく、可憐あわれになったのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可憐あわれのものじゃ。
宗吉は、可憐あわれやゴクリとを呑んだ。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)