厭倦果あぐみはて)” の例文
扨も幸手宿の三五郎は藤澤宿の大津屋方へ度々たび/\金の無心に來りし故に此節このせつは段右衞門も厭倦果あぐみはてて居たりしが又或時三五郎來り我等われら此節このせつ不仕合ふしあはせ打續うちつゞことほかこまるにより金子三十兩かしくれよと頼みけるに段右衞門も當惑たうわくの體にて我此家へ入夫に參りてやうやく一年ばかりなれば勿々なか/\然樣さやうに金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)