南縁みなみえん)” の例文
仏前にまいるにも、弟子と話すにも、南縁みなみえんから、三十六峰の雲をながめているにも、その膝には、母乳ちちを恋う良人おっとの分身をのせていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相變らず南縁みなみえんで、草花の芽をいつくしんでゐると言つた、天下泰平の姿だつたのです。