卓布テーブルクロース)” の例文
食卓は約束通り座敷のえん近くに据えられてあった。模様の織り出された厚いのりこわ卓布テーブルクロースが美しくかつ清らかに電燈の光を射返いかえしていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小林の言葉はだんだんせまって来た。しまいに彼は感慨にえんという顔をして、涙をぽたぽた卓布テーブルクロースの上に落した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)