半時はんどき)” の例文
三月二十六日の四つ半時はんどき、時田は自宅に八人のものを呼んで命を伝へ、すぐに支度したくをして中屋敷に集合させた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
元日が最もはげしく、暮れたばかりの夜空に、さながら幾千百の銀蛇ぎんだが尾をひくように絢爛と流星りゅうせいが乱れ散り、約四半時はんどきの間、光芒こうぼうあいえいじてすさまじいほどの光景だった。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あいにくと曇った日で、半時はんどきより雨も降り出した。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)