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午刻
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ひる
ふりがな文庫
“
午刻
(
ひる
)” の例文
溜屋の寮へ着いたのは、かれこれ
巳刻
(
よつ
)
半(十一時)——やがて
午刻
(
ひる
)
近い刻限で、塀の下、
藪
(
やぶ
)
の蔭などに、
昨夜
(
ゆうべ
)
の名残の雪を、ほんの申訳ほど残している有様でした。
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
午刻
(
ひる
)
のほどより丸山に
赴
(
おもむ
)
ける稲垣の今に至りてなお帰らず、彼は一行の渡航費を持ちて行きたるなれば、その帰るまではわれら
一歩
(
ひとあし
)
も
他
(
た
)
に移す
能
(
あた
)
わず、
特
(
こと
)
に差し当りて佐賀に至り
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
もう陽は
午刻
(
ひる
)
をすぎている。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お蔵前の板倉屋忠兵衛に冷かされたのが
基
(
もと
)
で、
午刻
(
ひる
)
過ぎから暮六つまでに、十匹釣ったら板倉屋が百両で買ってやる、十匹が一匹欠けても、伊勢屋が百両出すという約束で、六つの鐘が鳴るまで
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
午刻
(
ひる
)
過ぎごろ。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“午刻”で始まる語句
午刻半
午刻過