千代萩せんだいはぎ)” の例文
子供の名をお染にするというくらいのり方で、千代のことは鶴千代と千代萩せんだいはぎで呼び、汚い汚いといいながらも子供を可愛がった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
「そのけえしゃ(会社?)のやつらあせんであぎ(千代萩せんだいはぎ?)のさけえごぜんみてえなもんだ」五十年配の船頭が、「なあ」と倉なあこに云った
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「捕物じゃないよ。こいつはとんだ千代萩せんだいはぎさ、——だが、お家騒動はすることがネチネチして嫌だね」
五十年輩の三味線弾しゃみせんひきを一週に何度か日を決めて家へ迎え「揚屋あげや」だの「壺坂つぼさか」だの「千代萩せんだいはぎ」に「日吉丸ひよしまる」など数段をあげており、銀子も「白木屋」から始めた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)