十穂とほ)” の例文
彼処かしこに、尾花が十穂とほばかり、例のおなじようなげた丘の腹に、小草おぐさもないのに、すっきりと一輪咲いて、丈も高くつぼみさえある……その竜胆を、島田髷のその振袖、繻珍しゅちんの帯を矢の字にしたのが