北見きたみ)” の例文
これは北見きたみ美幌びほろ部落で使う山ことばだが、胆振いぶり穂別ほべつ部落では「カッチー」ということばを使う。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
女工の北見きたみね、北見せん子、あれのおふくろが訪ねて来て、是非大将に会はせろつていふんです。用事で出かけたつて云つたんですが、ぢや、お帰りになるまで待つツてきかないんです。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
往年さきのとし鬼怒川きぬがわ水電水源地工事の折、世に喧伝けんでんされた状況ありさまを幾層倍にして、今は大正の聖代に、ここ北海道は北見きたみの一角×××川の上流に水力電気の土木工事場とは表向おもてむき、監獄部屋の通称とおりなが数倍判りいい
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
北海道北見きたみ釧路くしろ地方で。
日本に軍部というものがまだ華やかに栄えていたころのこと、北見きたみの国は美幌びほろの町に軍事視察にやって来た某将軍が、町の連中をかり集めて、時局に関して一場の講演をこころみたことがある。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)