勧進元かんじんもと)” の例文
旧字:勸進元
どうせ勧進元かんじんもとのサクラに言わせる細工で、ネタを洗えば人形の眼玉へ水でも塗るんだろう——ぐらいに思ったのですが、それにしても、少し細工が過ぎて
此身おりゃお前をだいて毎日々々みなとの部屋(勧進元かんじんもと)に相撲の稽古を見にいった、その産婆さんのうち彼処あすこじゃ湊の稽古場は此処こっちの方じゃと、指をさして見せたときには
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
首座のあたりには各流の老将が威儀をただして控えている中に、甲源一刀流の本家、武州秩父の逸見利恭へんみとしやすの姿が目に立って、このたびの試合の勧進元かんじんもとの格に見える。
神近市子は、理論的勧進元かんじんもととして、親切に後進を見ているようだ。
昭和四年の文壇の概観 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
腕組みをしている一人の勧進元かんじんもとらしい年寄りでありました。