加留多カルタ)” の例文
「やれ、それでこっちも、安心した」と笑いくずれている間に、お綱は細い指尖ゆびさきへ、加留多カルタの札を四、五枚取ってながめていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加留多カルタとる皆美しく負けまじく
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
三次が眼をみはると後の四人も、加留多カルタ紛紜ふんぬんを忘れて、しばらくはこの一りん馥郁ふくいくさに疲れた瞳を吸われている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)