劉喨りゅうりょう)” の例文
ステージも照明もない音楽、社交も、気取りもない音楽が、我らの白紙の心に、レコードを通して劉喨りゅうりょうと響いたのである。
時にまた、レールの上、十二、三インチの空間をあけて、かの直径七十吋余の截断刃せつだんじんが、むなしくその霊妙音を放って、ただに劉喨りゅうりょう粛々と空廻からまわりしているのである。その旋転光。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
祭の神楽の音は今まさ劉喨りゅうりょうたけなわである。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)