“創痍:きず” の例文
“創痍:きず”を含む作品の著者(上位)作品数
中里介山1
宮本百合子1
岡本かの子1
斎藤茂吉1
近松秋江1
“創痍:きず”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この創痍きず多き胸は、それを想うてだに堪えられない。この焼けただれた感情は、微かに指先を触れただけでも飛び上るように痛ましい。
雪の日 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
いろんな面で何かの創痍きずがさけられないのならば、最も肉のあつい部分でそれをうけなければなりますまい。
氏が自分から私に押したあの時の執拗さに反発され、それが氏に創痍きずを残していることが想像される。
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
帰国以来僕は心に創痍きずを得て、いまだ父の墓参をもはたさずにゐる。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
駒井もこの一行の来てくれたことを、無上の悦びとも、満足とも、思い設けぬ自分の一粒種ひとつぶだねの登というものを見ると、今まで曾て経験しなかった、現在、血をわけた親身しんみというものの情愛を思い知ると共に、この子の母としてのお君という薄命な女のために、新たなる創痍きずを胸の中に呼びまされて涙を呑みました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)