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創痍
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きず
ふりがな文庫
“
創痍
(
きず
)” の例文
この
創痍
(
きず
)
多き胸は、それを想うてだに堪えられない。この焼け
爛
(
ただ
)
れた感情は、微かに指先を触れただけでも飛び上るように痛ましい。
雪の日
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
帰国以来僕は心に
創痍
(
きず
)
を得て、いまだ父の墓参をも
果
(
はた
)
さずにゐる。家兄の書信に
拠
(
よ
)
ると八十吉は十二で死んでゐるから僕の十一のときであつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
氏が自分から私に押したあの時の執拗さに反発され、それが氏に
創痍
(
きず
)
を残していることが想像される。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
『傷いた獣、それで好い、それで十分だ、
創痍
(
きず
)
の治るまでは私は暗い地上に横はつてゐやう!』
心の階段
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
いろんな面で何かの
創痍
(
きず
)
がさけられないのならば、最も肉のあつい部分でそれをうけなければなりますまい。母親が子供のおしりをぶっても眼の上は打たないように、ね。
獄中への手紙:08 一九四一年(昭和十六年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
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新たなる
創痍
(
きず
)
を胸の中に呼び
醒
(
さ
)
まされて涙を呑みました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“創痍”の意味
《名詞》
創痍(そうい)
切り傷。傷。創傷。
被害。
(出典:Wiktionary)
創
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
痍
漢検1級
部首:⽧
11画
“創痍”で始まる語句
創痍満身