剣淵けんぶち)” の例文
旧字:劍淵
やがて天塩てしおに入る。和寒わっさむ剣淵けんぶち士別しべつあたり、牧場かと思わるゝ広漠こうばくたる草地一面霜枯しもがれて、六尺もある虎杖いたどりが黄葉美しく此処其処に立って居る。所謂泥炭地でいたんちである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)