前様めえさん)” の例文
旧字:前樣
女房に持ったが宜かんべえと、其の縁合えんあい此家こゝへお前様めえさんを入れた時何と云わしった、有難いこんだ、果報やけがすると云ったじゃねえか
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だけンどもはア村のもんは兎も角もわしはこれ十四歳の時から御厄介ごやっけえになって居りまして、お前様めえさんのお蔭でこれ種々いろ/\覚えたり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
前様めえさんがお母様っかさんに逢って斯ういう訳の災難せえなんで取られたと云って、あんたが詫事わびごとをしたら、お母様っかさんも聞かない事もあんめえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
船「へえ、新潟へく船でがす、見受けるところお前様めえさんはお武家様のようだが、一体何処どこのお方かね」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほんのお前様めえさんのお使い料になさるだけの事でござります
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
喜「一体お前様めえさんなんでがすえ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)