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刳舟
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くりぶね
ふりがな文庫
“
刳舟
(
くりぶね
)” の例文
食事がすんで、いよいよ出発という時になって、清水岩吉が、この蘇鉄の樹で
刳舟
(
くりぶね
)
を作って、舟で行ったらどうだろうという意見を持ち出した。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
最初は岩の突出かと思いましたが、なるほど、舟だ、その舟も、どうやらバッテイラ形で、土人の用うるような
刳舟
(
くりぶね
)
でないことを、かすかに認めると安心しました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
刃物のない土人も舟を作っているが、それは
刳舟
(
くりぶね
)
で、焼切りにして作ったものであったらしい。
故郷七十年
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
木の幹からえぐり出したアイヌの舟は、私が日本で見たどの「
刳舟
(
くりぶね
)
」とも違った形をしていた。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
白き帆のたわむ
刳舟
(
くりぶね
)
小曲二十篇
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
▼ もっと見る
刳舟
(
くりぶね
)
は、死んだように、小波ひとつ立てないとろりとした沼の面を
辷
(
すべ
)
って行った。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
刳
漢検1級
部首:⼑
8画
舟
常用漢字
中学
部首:⾈
6画
“刳”で始まる語句
刳
刳形
刳物
刳袴
刳抜
刳込
刳盆
刳貫
刳抜盆
刳磔