“判乎”の読み方と例文
読み方割合
はっきり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並木の桜にもたれかかって、内蔵助は、ぐんにゃりとしていた。あんな危機をのがれた生命いのちであることも、まだ判乎はっきりと知らないように——
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは昨年の二月、日は判乎はっきりと記憶にはありませんが、何でも私の書いた原稿がM雑誌社に売れてたんまり稿料の這入った月初めの夜の事でありました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
判乎はっきり記憶には在りませんが、其の貧相な路次の中では異彩を放つ粋な小造りの二階家で、男が硝子格子に口を押し付ける程近寄せて、今晩は、と声を懸けると
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)