初端しょっぱな)” の例文
「さて、只今、その方が姫稲荷で唄ったチョボクレを、もう一遍ここで唄ってくれ、いくら長くてもかまわん、初端しょっぱなから終りまで唄って聞かせてくれ」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
伝道の初端しょっぱなから十二弟子の一人として選ばれ、イエスの心の最も深いところを示され、イエスのなし給うすべてのことを見るを許された者が、先生を売ったのだ。
但しはのっけに輪講の初端しょっぱな、品右衛門爺さんや久助さんが、好意的退席を勧告された時分に、一緒に身を引いたものか、そのことは誰も気のついたものはありませんでしたけれど
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)