トップ
>
初時雨
>
はつしぐれ
ふりがな文庫
“
初時雨
(
はつしぐれ
)” の例文
初時雨
(
はつしぐれ
)
と云うのだろう。
豆腐屋
(
とうふや
)
の軒下に豆を
絞
(
しぼ
)
った殻が、山のように
桶
(
おけ
)
にもってある。山の
頂
(
いただき
)
がぽくりと欠けて四面から煙が出る。風に連れて煙は往来へ
靡
(
なび
)
く。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
番組は「
鶴亀
(
つるかめ
)
」、「
初時雨
(
はつしぐれ
)
」、「
喜撰
(
きせん
)
」で、末に
好
(
このみ
)
として勝三郎と仙八とが「
狸囃
(
たぬきばやし
)
」を演じた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
次第にその
終焉
(
しゆうえん
)
が近づいて来ると——忘れもしない
初時雨
(
はつしぐれ
)
の日に、自ら好んだ梨の実さへ、師匠の食べられない容子を見て、心配さうに木節が首を傾けた、あの頃から安心は追々不安にまきこまれて
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
初時雨
(
はつしぐれ
)
あるべき空を見上げつゝ
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
初時雨
(
はつしぐれ
)
その時
世塵
(
せじん
)
無かりけり
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“初時”で始まる語句
初時鳥