刈羽かりわ)” の例文
同じ地形でこれをアクタと称するものも東西に少なくない。牧口常三郎氏曰く、越後刈羽かりわ比角ひすみ村字悪田は、柏崎の町より半里、鯖石さばいし川の左岸にある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
越後の刈羽かりわ郡で車前おおばこをウサギグサというのも、やはりこの草を飼料とするからかと思う。
夫に憎まれて、殺されてこの井戸に投げ込まれたゆえに、いつまでもそのうらみが水の中に残っているのだということであります。(高木氏の日本伝説集。新潟県刈羽かりわ中通なかどおり村曽地)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ジャバ 越後の刈羽かりわ地方などで、粃の一種の幾分か実のあるものをそういう。唐箕の二番口へ出て来るのが多くはそれで、これを石臼にかけて粉とし、ジャバ団子をこしらえる(高志路四巻八号)。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)