分明さだか)” の例文
家の中には生木の薪を焚く煙が、物の置所も分明さだかならぬ程にくすぶつて、それが、日一日破風はふと誘ひ合つては、腐れた屋根に這つてゐる。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
家の中には、生木の薪を焚く煙が、物の置所も分明さだかならぬ程にくすぶつて、それが、日一日、破風はふから破風と誘ひ合つては、腐れた屋根に這つてゐる。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)