刀身かたな)” の例文
「いい刀身かたなだよ。とぎは悪いがシャンとしている。中心なかご磨上すりあげらしいが、しかし鑑定には骨が折れるぞコイツは……」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「それでも得心せねばこの刀身かたな油曇くもりに聞いて見いと言うたれば、眼の玉をデングリ返して言い詰りおった処を、真正面から唐竹割りにタッタ一討ち……」
「大概にしろ。そんな事あドウでもいい。それよりも問題はこの刀身かたなだ」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ヘエ。存じております。この刀身かたなだけの本阿弥いえもとなんで……ヘエ」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)