“冷蔑”の読み方と例文
読み方割合
れいべつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曲者は、絨毯じゅうたんをつかんで、ばっと、その上に押しかぶせると、冷蔑れいべつをこめた笑みをにやりと投げて、ふところ手をしたまま、表から出て行ってしまった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生糸を積んだほろ荷馬車の前を横ぎっても、誰も、そのすがたを、特に、不生産的冷蔑れいべつな眼で、見るものはない。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恋を——女への仏弟子ぶつでしのそういう態度を、極端に冷蔑れいべつし、むしろしゅうにさえ考えている三人には、石念のそれからの挙動が、ことごとにおかしくて、馬鹿らしくて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)