“冷侮”の読み方と例文
読み方割合
れいぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返辞はしたが——また前へは出て来たが、彼らのあごや、鼻の穴や、眼ざしは皆、冷侮れいぶをただよわせて、上を向いていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冷侮れいぶ氷刃ひょうじんのごときものだ。宋江はかっと蒲団ふとんのうちで熱くなった。女は、もひとつ体をかためて、じゃけんに宋江の足さきを、うるさそうに肩で払った。「……ちッ」と舌打ちしたのも聞えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冷侮れいぶの色が、その辺りで漂った。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)