六騎ロツキユ)” の例文
ガメノシユブタケ(藻の一種)の毛根を幽かに顫はせ、然るのち、ちゆうまえんだの菜園を一周回めぐりして貧しい六騎ロツキユの厨裏に濁つた澱みをつくるのであつた。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ガメノシユブタケ(藻の一種)の毛根を幽かに顫はせ、しかるのち、ちゆうまえんだの菜園を一周囘めぐりしてまづしい六騎ロツキユ厨裏くりやうらに濁つた澱みをつくるのであつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
南關の春祭りはまた六騎ロツキユの街に育つた羅漫的ロマンチツクな幼兒をして山に對する好奇心を煽てるに充分であつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
天火てんびのふる祭の晩の神前に幾つとなくかかぐる牡丹の唐獅子からししの大提燈は、またわかい六騎ロツキユの逞ましい日に燒けたかひなに献げられ、霜月親鸞上人の御正忌となれば七日七夜の法要は寺々の鐘鳴りわたり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
柳河を南に約半里ほど隔てて六騎ロツキユの街沖ノ端がある。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)