“全身(みうち)” の例文
冷遇(ふり)ながら産を破らせ家をも失わしめたかと思うと、吉里は空恐ろしくなッて、全身(みうち)の血が冷え渡ッたようで、しかも動悸(どうき)のみ高くしている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
袖襟(そでえり)へ雪を吹入れて全身(みうち)凍(こゞえ)て息(いき)もつきあへず、大風四面よりふきめぐらして雪を渦(うづ)に巻揚(まきあぐ)る、是を雪国にて雪吹といふ。
袖襟(そでえり)へ雪を吹入れて全身(みうち)凍(こゞえ)て息(いき)もつきあへず、大風四面よりふきめぐらして雪を渦(うづ)に巻揚(まきあぐ)る、是を雪国にて雪吹といふ。
吉里は全身(みうち)がぶるッと顫えて、自分にもわからないような気がした。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
熊の居(ゐ)たる跡へ坐(すはり)しにそのあたゝかなる事巨燵(こたつ)にあたるごとく全身(みうち)あたゝまりて寒(さむさ)をわすれしゆゑ、熊にさま/″\礼をのべ猶もたすけ玉へと種々(いろ/\)悲(かな)しき事をいひしに