“入贅”の読み方と例文
読み方割合
にゅうぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四カ月半ばかりの後、或人の世話で、優善は本所緑町の安田という骨董店こっとうてん入贅にゅうぜいした。安田の家では主人礼助れいすけが死んで、未亡人びぼうじんまさが寡居していたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛保二年に十五歳で、この登勢に入贅にゅうぜいしたのは、武蔵国むさしのくにおしの人竹内作左衛門たけのうちさくざえもんの子で、抽斎の祖父本皓ほんこうが即ちこれである。津軽家は越中守信寧のぶやすの世になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)