“元地”の読み方と例文
読み方割合
もとち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市村座はむかしのいわゆる“二丁目”で、江戸三座のうちで、この一座だけが明治二十五年まで元地もとちに残っていたのである。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
市村座は元地もとち猿若町さるわかまちから移転して、去年の十一月に新築開場式をおこない、市川左団次、市川権十郎、坂東家橘かきつなどの顔ぶれで、一番目は「賤嶽七本槍しずがたけのしちほんやり
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何分にもこの座だけが元地もとち猿若町さるわかまちにとどまっていて、山の手からはあまりに遠いのと、わたしの父はとかく団十郎の出る芝居へばかり行く癖があるので
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)