傍手わきて)” の例文
舞台を左へ切れると、御影みかげの橋がある。橋のむこう築山つきやま傍手わきてには松が沢山ある。松の間から暖簾のれんのようなものがちらちら見える。中で女がききと笑っている。橋を渡りかけた高柳君はまた引き返した。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)