とな)” の例文
されば事に任ずる者、口にくことを得て、殿下文臣をちゅうすることを仮りて実は漢の王の七国にとなえて晁錯ちょうさくを誅せんとしゝにならわんと欲したもうと申す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『松屋筆記』六五に『二十二史箚記さっき』三十巻、元の順帝の至正十一年、〈韓山の童となえて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮こうわいの愚民多くこれを信ず、果して寇賊蜂起し
遠叔東西ニ奔命シ力ヲ藩事ニいたス。人コレヲ以テすこぶる疑ヲ誠県ニ致ス。たまたま藤本鉄石松本奎堂勤王ヲとなへ、兵ヲ帳下ニ挙ゲントス。皆軽躁詭激けいそうきげきノ士ナリ。一日酒ヲ置イテ京師ノ人物ヲ論ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)