信治のぶはる)” の例文
何より先に、申しあげねばならぬ儀は、御舎弟の信治のぶはる様(織田九郎)——また、お附添の森三左衛門可成よしなりどの、共々に、宇佐山の城を
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其四は蘭軒の子柏軒信道のぶみちが分立した家で、徳さんの謂ふ「又分家」である。当主は赤坂氷川町の清水夏雲さん方に寓してゐる信治のぶはるさんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まだそこらには、討死した信治のぶはるや森可成よしなり道家どうけ清十郎などの血も乾いておるまい。——めいせよ、忠烈なる亡魂ども、そちたちの鮮血を、あだにはせぬぞ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磐の三女ふみが一月二十九日に、第二子信治のぶはるが十月三十日に生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
浅井、朝倉の主将たちは、きのうは信長の弟九郎信治のぶはるの首を、大勢の眼で、実検じっけんした。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)