保晃ほうこう)” の例文
正親町おおぎまち天皇の時、じゅ五位じょう岡本保晃ほうこうというものがあった。保晃は半井瑞策に『医心方』一巻を借りて写した。そして何故なにゆえか原本を半井氏に返すに及ばずして歿した。保晃は由顕の曾祖父である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)