俊才しゅんさい)” の例文
それに反して、当代の音楽は彼には堪えがたかった。けれどもそうだとは告白し得ないで、年若い俊才しゅんさいをすべて歓迎すると言っていた。
「願うてもないことです。御子息、お孫たちまで、みな老先生をしのぐ俊才しゅんさいと、徳川殿もよくおうわさのことゆえ、おれ立ってあれば、徳川殿にもいっそうおよろこびでございましょう」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)