仲宜なかよ)” の例文
夕栄ゆうばえは雲を紅く染めて明日の天気を予約するし、麝香鹿じゃこうじかの群は山の中腹を勇ましい駈足で走って通り、草深い藪地では兎の雌雄が仲宜なかよく餌を漁っている。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「やあ」とぐに仲宜なかよくなる。「少し遅いじゃあありませんか。……で、連れのご婦人は?」
人を呪わば (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同じ浅草の人気者同士、鬼小僧とお杉とは仲宜なかよしであった。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)