“麝香鹿”の読み方と例文
読み方割合
じゃこうじか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕栄ゆうばえは雲を紅く染めて明日の天気を予約するし、麝香鹿じゃこうじかの群は山の中腹を勇ましい駈足で走って通り、草深い藪地では兎の雌雄が仲宜なかよく餌を漁っている。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、そこからは一歩一歩がたかく、それまで栴檀せんだんのあいだに麝香鹿じゃこうじかがあそんでいた亜熱帯雲南が、一変して冬となる。揚子江の上流金沙江の大絶壁。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
麝香鹿じゃこうじかの牡がどうの、人間の体臭が斯うのとおおいに蘊蓄を傾けて居りましたが
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)