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仰云
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おっしゃ
ふりがな文庫
“
仰云
(
おっしゃ
)” の例文
そして島崎氏が、今までの夏目さんとはかわって、自分等の中心になるだろうと
仰云
(
おっしゃ
)
った。が、自分にはそうとは思えなかった。
日記:04 一九一七年(大正六年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
私の力の足りない間はそれも仕方が御座いません、私は、どなたかいけないとでも
仰云
(
おっしゃ
)
れば自分一人で出来るまでは決していたしません。
書簡 木村荘太宛:(一九一三年六月二四日)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
こう云へばあなたは
屹度
(
きっと
)
そんな心遣ひなんか止せと
仰云
(
おっしゃ
)
るかもしれませんけれども私には矢張り駄目です。とにかく熟考なすつて下さい。
『青鞜』を引き継ぐに就いて
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
×さんは女のひとにいい友達がないからいけないのだろうって
仰云
(
おっしゃ
)
って——方々に連れて行っていただいたりするのに×さんがいいだろうって仰云ったのですが
沈丁花
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
□大分手伝ひをしてやらうと親切に
仰云
(
おっしゃ
)
つて下さる方もありますが今の処しばらくは面倒なことばかりですから私一人でやらうと思ひます。
編輯室より:(一九一五年四月号)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
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私は皐月さんの
仰云
(
おっしゃ
)
るやうに親になる資格のないものが子供を生むと云ふことは、これは本当に考へものだと思ひます。
私信:――野上彌生様へ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
「困つたものだと思ひます」と
仰云
(
おっしゃ
)
つても御自身はその実あまり困つてはゐらつしやらないのです。病気あつかひにしてお出になる処が
可笑
(
おか
)
しいとおもひます。
S先生に
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
長い歴史が根を固くしてゐると云ふことは正しい存在の理由を構成しないとあなたは
仰云
(
おっしゃ
)
つてます。さうですとも正しい存在でないものには正しい理由のある筈がありません。
青山菊栄様へ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
さうして、私があなたに向つて云はうとする事を、あなたが私に
仰云
(
おっしゃ
)
つたのですもの、私本当に自分の小さな片意地がいやになつて、あなたに申訳けがなくて、それで泣きましたの。
書簡 大杉栄宛:(一九一六年五月二七日)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
あなたは一番に、私よりえらいと思ふ人があるなら名を挙げろと
仰云
(
おっしゃ
)
つてゐます。私は私たちの云つたり行つたりすることがえらいとかえらくないとか云へることではないと思つてゐます。
中村孤月様へ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
あなたのゐるまはりにはどんな女の方達がゐらつしやるか存じませんが屹度狭量な何の考へもない浅薄な方達ばかりだと見えます。そう云ふ方達を標準にして何か
仰云
(
おっしゃ
)
るから駄目なのです。
編輯室より:(一九一四年一月号)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
あなたは第二の悲劇を経てノラと
仰云
(
おっしゃ
)
るものを痕跡もなく殺し尽した時、あなたは本当の自覚を得られるのではないでせうか、真の意味で、心の底からの新らしい女になれるのではないでせうか
平塚明子論
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
□「清子」と
仰云
(
おっしゃ
)
る方に申ます。何時ぞや下さいましたお手紙では、私にはまだはつきりとあなたの理解が出来ないと仰云つてお出になる点が分りません、お別れになつたのは
御尤
(
ごもっと
)
もな事に思へます。
編輯室より:(一九一六年二月号)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
消え入るやうな声でT先生が
仰云
(
おっしゃ
)
ひました。
嘘言と云ふことに就いての追想
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
『えゝ確かにそ云つときます。ぢや、私はこれで失礼しますから、何卒Eさんにお会ひになりましたらよろしく
仰云
(
おっしゃ
)
つて下さい。何しろ、斯う云ふ事になつて来ると、またあなたが一番お骨折りですよ。まあ何卒何分よろしくお願ひしておきます。』
監獄挿話 面会人控所
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
“仰”で始まる語句
仰
仰向
仰有
仰山
仰言
仰天
仰臥
仰々
仰付
仰反