代数だいすう)” の例文
先生は代数だいすう幾何きかを教えるにもすべてその方法で、決してまわりくどい術語を用いたり、強いて頭を混惑させるような問題を提供したりしなかった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
中学生時代には代数だいすう平面幾何へいめんきか立体りったい幾何、三角法と物理化学に過度の神経消耗しんけいしょうもうをやり、遂にK大学の理財科りざいかを今から三年前に出た「お坊ちゃん」なのだ。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし入学試験という大役を控えているから、無論片手間である。幾何きか代数だいすうに人間という更に不可解な科目が加わったので、昨今急に忙しくなった。電車に乗って学校へ行く途中も修行を忘れない。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今日代数だいすうの時間、君は飛行機の絵ばかり書いていたじゃないか、あれじゃ駄目だよ。
新学期行進曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
先生の本は二十年も三十年も前の本だ、先生がおれに貸してくれた本はスミスの代数だいすうとスウイントンの万国史と資治通鑑しじつがんそれだけだ、あんな本は東京の古本屋にだってありやしない。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)