仕宦しかん)” の例文
周禎が矢島氏を冒した時、長男周碩は生得しょうとく不調法ぶちょうほうにして仕宦しかんに適せぬと称して廃嫡を請い、小田原おだわらに往って町医となった。そこで弘化二年生の次男周策が嗣子に定まった。当時十七歳である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
文久三年に柏軒が歿してからは家に帰っていて、今仕宦しかんしたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)