今明日こんみょうにち)” の例文
れは今明日こんみょうにちの中にいよ/\事は始まると覚悟を定めた。その前に幕府から布令ふれが出てある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
もはや詮方せんかたなしとて、それぞれ臥床ふしどに入りしが、妾は渡韓の期も、既に今明日こんみょうにちに迫りたり、いざさらば今回の拳につきて、決心の事情を葉石はいしに申し送り、遺憾いかんの念なき旨を表し置かんと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
然れども、以上の行動を以て察する時は何等か的確なる方針の下に、意外の辺にて意外の活躍をなしおるものなるべく、今明日こんみょうにちうちには何等かの刮目かつもくすべき成果を挙げきたるべく信ぜられつつあり。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
妾は寝耳に水の感にて、何か今明日こんみょうにちに喜ばしき御沙汰ごさたあるに相違なし、とにかくその用意をなし置かんと、髪をくしけずり置きしに、果して夕刻書物など持ちて典獄の処にで来るようにと看守の命あり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)