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人跡
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ひとあと
ふりがな文庫
“
人跡
(
ひとあと
)” の例文
人跡
(
ひとあと
)
絶えた山道には、人力車の通う
術
(
すべ
)
もなかったので、二人の若い男女は、
互
(
たがい
)
に助け合いながら、
蔦葛
(
つたかずら
)
の
這
(
は
)
う細道を、
幾時間
(
いくじかん
)
となくさまよい歩いた。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
天
麗
(
うらら
)
かに晴れて、黄昏か、朝か、気
清
(
すず
)
しくして、仲秋のごとく澄渡った空に、日も月の形も見えない、たとえば
深山
(
みやま
)
にして
人跡
(
ひとあと
)
の絶えたる処と思うに、東西も分かず一筋およそ十四五町の間
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“人跡”で始まる語句
人跡稀
人跡未踏