“人梯子”の読み方と例文
読み方割合
ひとばしご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あそこの、高い切窓まで、ここの者がみんなして背なかを組み、それを人梯子ひとばしごにして登れば造作ないだろ」
持っていた柿団扇かきうちわ(軍配)のひも佩刀はいとうの環にくくり付けると、井楼の雁木がんぎに足を懸け始めた。小姓たちは、その尻を押し上げ押し上げ、人梯子ひとばしごを重ね上げた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)