“柿団扇”の読み方と例文
読み方割合
かきうちわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
持っていた柿団扇かきうちわ(軍配)のひも佩刀はいとうの環にくくり付けると、井楼の雁木がんぎに足を懸け始めた。小姓たちは、その尻を押し上げ押し上げ、人梯子ひとばしごを重ね上げた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
挟み箱に腰かけた彼の服装を見るに、昼から汗とほこりにまみれきった柿色染かきいろぞめの木綿陣羽織に、柿団扇かきうちわをもち、徐々、それをうごかして、戦闘指揮にかかっていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)