京伝きやうでん)” の例文
旧字:京傳
僕は「水子塚みづこづか」の前を曲り、京伝きやうでんの墓の前へ辿たどり着いた。京伝の墓も京山きやうざんの墓と一しよにやはり昔に変つてゐない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
冒険譚ばうけんだんおこなはれし十八世紀せいきには航海かうかい好奇心かうきしんもやし、京伝きやうでん洒落本しやれぼん流行りうかうせしとき勘当帳かんだうちやう紙数しすう増加ぞうかせしとかや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
僕等はこの墓を後ろにし、今度は又墓地の奥に、——国技館の後ろにある京伝きやうでんの墓を尋ねて行つた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
所がそこへ又づぶ京伝きやうでん二番煎にばんせんじと来ちや、呆れ返つて腹も立ちやせん。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)