“亜典”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
アテン66.7%
アテネ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが亜典アテンの女連が一同連署して嘆願に及んだから、時の御奉行もそう木で鼻をくくったような挨拶も出来ず、ついに当人は無罪放免
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何とか云ふ独乙人の説によると亜典アテンの劇場は一万七千人を容れる席があつたと云ふ事も聞いた。それはさい方である。尤も大きいのは、五万人を容れたと云ふ事も聞いた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
文字に書きたる信条の謂にあらざる也。ソクラテスは彼れの信条の為めに亜典アテネの獄中に死せり。パウロは彼の信条の為めに羅馬に死せり。許多の殉教者は其信条の為めに石にて打たれ、火にてかれたり。
信仰個条なかるべからず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)