五目飯ごもくめし)” の例文
甘酒だの五目飯ごもくめしなどひさいでいる腰掛こしかけ茶屋で、そこは門司もじから小倉こくらへの中間ぐらいな大道路の傍らで山というほどでもない小高い丘の登り口にある角店である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶の時には蜜柑みかん五目飯ごもくめし生薑しょうがとが一座の眼をあざやかにした。帰りはいつも十一時を過ぎていた。さびしい士族屋敷の竹藪たけやぶの陰の道を若い男と女とは笑いさざめいて帰った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
五目飯ごもくめし 秋付録 米料理百種「日本料理の部」の「第二十五 五目ごもく飯」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「張りぜの屏風びょうぶひつじの五目飯ごもくめし」てふ川柳がある。