五木いつき)” の例文
阿波の祖谷いや・肥後の五木いつきなどでは、小作人のことを今でも名子なごといっている。名子は名主の属民の義である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たとえば球磨くま郡の五木いつきでは、終日雨の旅宿でうぐいすの声ばかり聴いて暮したことがあったが、ホケキョと三音に鳴くのは二十回に一度くらいなもので、普通はきまって四声ずつ続けていた。