五十いそ)” の例文
あえかにも美しいひとたちが、五十いそ皺面しわおもてに仇な化粧をし、几帳の陰でひっそりと朽ちて行くのかと思うと、いかにもあわれである。力に及ぶことなら、不幸な境界からひきだしてやりたい。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鉢にして花ひらきたる朝顔の五十いそあまり置きて足蹇あしなへ君は
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)