五分試ごぶだめ)” の例文
此方こっちが先程から此の手紙が分らんと、幾度も読んで考えていたところだ、これは何かかくぶみで、お屋敷の大事と思えば棄置かれん、五分試ごぶだめしにしても云わせるから左様心得ろ…
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
平常人より良い聴官を持っていなければならぬ音楽家が、次第に耳が遠くなりつつあることを発見し、それを承服しなければならないということは、五分試ごぶだめし一寸試しの虐殺にうようなものである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
まだ其様そんなことを云うか、手前は五分試ごぶだめしにもせにアならん奴だ、うゝん……よく考えて見よ、まず奥方さま御死去になってから、お秋の方の気儘きまゝ気随きずい神原兄弟や手前達を引入れ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
云わぬ時に於ては五分試ごぶだめしにしても云わせる、さア云わんか
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)