二艘にはい)” の例文
港の中には汽船ふね二艘にはい、四つ五つの火影ほかげがキラリ/\と水に散る。何処ともない波の音が、絶間たえまもない単調の波動を伝へて、働きの鈍り出した渠の頭に聞えて来た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)