二肢ふたあし)” の例文
(今は山形県新庄しんじょうの雪害調査所の陳列室に在る)。一つはこれも長さ六尺に及ぶクシである。水溜みずためが二つってあって珍らしい。二肢ふたあしの自然木が左右の足となって支える。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
長さ二間半にも余るだろうか、太いけやき一本で出来た二肢ふたあしの大きなきねが置いてある。十人も掛って二肢の所を踏みつけ、杵を上げては下ろす。重ねられた温突紙がその重みの下で出来上るのである。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)